Critical period 臨界期



赤ちゃんの脳の発達は胎児期よりはじまり、生まれた時にはすでに大人の1.3~1.5倍の神経細胞が存在します。 しかし、その神経細胞同士はつながっていません。そのため、赤ちゃんの動きはぎこちなくゆっくりなのです。赤ちゃんの脳は、日常で生活する際に必要な基本的な動きや機能を獲得するために神経細胞同士を繋げていきます。このように、機能を獲得するための適切な時期を「臨界期」といいます。この時期に発達にあった適切な環境を用意してあげることで、その動きに必要な神経細胞同士が刺激されつながり、機能を獲得していきます。しかし、沢山ある赤ちゃんの脳の神経細胞は繰り返し使われるものは残り、使わないものは残らず死滅します。これを、「刈り込み」といいます。死滅した神経細胞は戻ることはありません。例えば、手の機能(つかむ・放す)を獲得する時期に手を使う作業をしなければ、手の動きをつかさどる神経細胞は死滅してしまうということです。子どもが機能を獲得するためには、適切な環境を用意し神経細胞同士が繋がるよう刺激してあげることが重要なのです。


プロジェクト・フェロー: Anne Christina Kathaway
(2020年8月15日就任)


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